アロマセラピーの秘密
アロマセラピー(芳香療法)の歴史は古くからあるのですよ。古代エジプトの絶世の美女・クレオパトラは、バラを浮かべたお風呂に入っていたというお話が伝わっています。香りというものはストレスの解消や疲労回復などにとても役立つのです。香りの働きを活用しているのが、アロマセラピーなんです。
香りは、気持ちがよいとか不快だなどの感情や記憶とかかわりがある脳の一部にとても働きかけやすいのです。ですから、楽しかった過去の記憶と結びついた香りをかぐと、楽しい記憶が思い出されたりします。スポーツ選手は練習でよい結果が出たときに、お気に入りの香りをかいで本番の試合のときにその香りをかいで実力を十二分に発揮できるようにしています。
アロマセラピーとは、植物の香りの成分を含む「エッセンシャルオイル」を活用して、気分転換などに役立てるものです。香りを嗅ごうとしますと自然と深い呼吸になりますので、気功などを行う時のように精神的な安定をもたらします。
エッセンシャルオイルの選び方は、初めは売り場で香りをかいでみて「この香りがいい感じ」という感覚のものをお選びになった方がよろしいと思います。お値段はいろいろですが目安として5ミリ・リットル入り小瓶で1000円ほどのものがよろしいと思います。お安いものは天然でないものが多いですので、できるだけ天然のエッセンシャルオイルをおすすめします。
香りをお部屋に広げて楽しむために、芳香器という器具が使われます。エッセンシャルオイルを温めて香りを広げるのですが、ろうそく式や電気式などがあります。もう一つティッシュにエッセンシャルオイルを数滴含ませて、小皿などにおしゃれに置いておいても、十分に楽しめますし、バックに忍ばせて香りを持ち運ぶこともできます。加齢臭が気になる中高年の方は、香り付きのティッシュを持ち歩けば香水やオーデコロン代わりになります。